七味の歴史
コロンブスがアメリカ大陸を発見したおり、 タバコとともにスペインへ持ち帰り世界に広まりました。 日本へは、16,7世紀ごろ、スペインからやはりタバコと 一緒に渡来したといわれ、寛文年間には、 京都でも伏見の近辺で盛んに栽培されていました。 七味家はこの伏見ものを仕入れ、粉にしてサービスしていましたが、 いつ、唐がらし粉に山椒や胡麻、麻の実などを加えて 七味唐がらしを創案したのかははっきりしておりません。 ですが、むしろこうした商品は、日々の食生活の中から唐がらし粉に山椒の粉を混ぜるとか、 麻の実を足すとかしつつ、自然に完成されていったとみたほうが正確かもしれません。 |
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もともと京都人は、暮らしがつつましく、そのうえ、海の幸、 山の幸に恵まれていなかったことも手伝って、安い材料を煮たり、 炊いたりして、おいしく食べる工夫にすぐれていました。 にしんそばなどは、その代表例ですが、 七味唐がらしも恐らく京都人の食文化の産物で、 めん類や煮炊きものを金をかけずにおいしく食べるための 庶民の知恵が生んだ香辛料一つだったのではないでしょうか。 |
七味アラカルト
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