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七味について

京都清水生まれの香辛料・七味唐がらし

七つの薬味がさわやかな風味をかもしだし、
さっとひとふりするだけで、 料理をいっそう
おいしく引き立てる「七味唐がらし」。
料理の和と洋、あるいはアジアを問わず、
いまではご家庭の食卓にかかせない
定番の香辛料として親しまれております。
漢方薬にも配合される七種類の薬味を
ブレンドして、現在の「七味唐がらし」を
創作いたしました。
いらい伝統の食文化を育む京都の料理人や、
町衆のきびしい眼に育てられ、
そして今日まで愛されつづけております。

風味が命

七味唐がらしは風味が命。それが弊舗の
こだわり。唐辛子、山椒、黒胡麻、白胡麻、
紫蘇、青海苔、麻の実、この七つの味わい
が相まって、七味唐がらし特有のさわやかな
香りが生まれます。
弊舗の七味唐がらしの消味期限は約4カ月。
長期保存がきくものに、あえて短期間の
期限をつけたのも風味を
お楽しみいただくため。
暖簾に甘えず、手間を惜しまぬ
手仕事をこれからもつづけてまいります。

山椒が不作なら、暖簾はかけぬ。

七味唐がらしのなかで、
もっとも香り高いのが山椒です。
山椒の善し悪しで風味が決まる、
といえるほど大事な素材です。
山椒は丹念に育てられた香り高い
良質のもののみを使っていますが、
「もし山椒の出来が悪く、
 良質のものが手に入らないときは、
 一年間商売を休んでもよい」という
心構えで、今日も暖簾をかけています。

七味の歴史

七味の歴史

七味唐がらしと七色唐がらし

七味の歴史
唐がらしはもともと西インド諸島原産の植物で、
コロンブスがアメリカ大陸を発見したおり、
タバコとともにスペインへ持ち帰り世界に広まりました。

日本へは、16,7世紀ごろ、スペインからやはりタバコと
一緒に渡来したといわれ、寛文年間には、
京都でも伏見の近辺で盛んに栽培されていました。

七味家はこの伏見ものを仕入れ、粉にしてサービスしていましたが、
いつ、唐がらし粉に山椒や胡麻、麻の実などを加えて
七味唐がらしを創案したのかははっきりしておりません。

ですが、むしろこうした商品は、日々の食生活の中から唐がらし粉に山椒の粉を混ぜるとか、
麻の実を足すとかしつつ、自然に完成されていったとみたほうが正確かもしれません。

七味の歴史2
もともと京都人は、暮らしがつつましく、そのうえ、海の幸、
山の幸に恵まれていなかったことも手伝って、安い材料を煮たり、
炊いたりして、おいしく食べる工夫にすぐれていました。

にしんそばなどは、その代表例ですが、
七味唐がらしも恐らく京都人の食文化の産物で、
めん類や煮炊きものを金をかけずにおいしく食べるための
庶民の知恵が生んだ香辛料一つだったのではないでしょうか。

トウガラシの効果

肥満に福音。唐辛子で成人病対策。
 
働き盛りの中高年の中には「肥満」でお悩みの方が多いと聞きます。
ゴルフやジョギングをしてもすぐには効果がでず、
半ばあきらめかけていらっしゃる方も多いとか。

そこで「トウガラシ」に関する興味深いレポートを見つけました。
それは、京都大学岩井和夫名誉教授が発表されたもので、
トウガラシは体内脂肪を酸化分解させる働きがあり、
エネルギーを燃やし肥満防止に役立つというもの。

つまり、トウガラシを食べると辛味成分(カプサイシン)が
胃、腸からす早く吸収され、血液中のエピネフリン(アドレナリン)の濃度を上昇させます。

すなわち、体内脂肪の起源のひとつである血中の
「糖質」を燃やす働きがあるので脂肪の蓄積が少なくなるそうです。
よって激しい運動を行ったのと同じような効果が期待できる、
と書かれています。

ただし、食べ過ぎると胃の内壁を荒らすので、
良質のタンパク質を一緒に食べることが必要。
また、高血圧には減塩食が良いが
味気ないため七味や一味、山椒を振りかけると、
ずっとおいしく感じられる。

従って、減塩食とトウガラシで肥満と高血圧を防ぐことは
同時に成人病対策につながるとされています。

だから、七味・一味などを常時食卓に並べておく習慣を・・・と薦められています。
日頃何気なく振りかけている七味や一味に、こんな効果があることをご存知でしたか?

 

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