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被災マツで作った大日如来坐像



新緑が薫る5月1日、清水寺に大日如来坐像が安置されました。

台座を含めた仏像の大きさは、約2.7メートルで清水寺の塔頭のひとつである真福寺(大日堂)の仏像を模して作られました。

この大日如来座像は、東日本大震災の大津波で流された岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」のマツを使用しており、被災地の復興と犠牲者への鎮魂の思いが刻まれています。

大日如来像 全体
本堂に安置された大日如来坐像
(2012年5月1日撮影)

京都伝統大学校が制作をし、完成までにブータンのワンチュク国王夫妻、陸前高田市や宮城県塩竈市、神戸市などで1万1113人がノミを入れ、鎮魂と復興の祈りを刻みました。
ノミを入れた方の中には、熱心に手を合わせる姿が見られたそうです。

そもそも、大日如来座像は、真福寺のご本尊を新調するため、清水さまが京都伝統大学校に依頼していました。
制作に取り掛かる矢先に東日本大震災が発生し、急きょ「高田松原」の流出マツで仏像を作ることになったとのことです。

完成した仏像は、4月26日に陸前高田市でお披露目され、5月1日に開眼法要が清水寺の本堂で行われました。
年内は、本堂に安置し、その後、真福寺に移されます。

大日如来坐像 顔アップ
穏やかなお顔の大日如来さま
(2012年5月1日撮影)

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